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クマンドのバックパッカー日記

クマンドが海外旅行や国際情勢について書くブログ。

イスラエル・パレスチナ旅行[6日目]

前日にエルサレム新市街と旧市街を見終えた自分は、遂にパレスチナへ。

 

旅の目的地はパレスチナの暫定首都であるラマラ。暫定首都と言うのも本来パレスチナが主張している東エルサレムイスラエルが実行支配しているためだ。

 

昨年の11月にオープンしたばかりのアラファト博物館があると聞き、エルサレムからラマラへ向かう。

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 東エルサレムのダマスカス門北にあるバスステーション(通称アラブバスステーション)からパレスチナ各地へのバスが運行している。

行き先表示がアラビア語の他に英語表記もされているのため旅行者でも分かりやすい。

Google マップ

 

エルサレムからラマラまでは7.3シェケル(220円)と安い。

バスは人数が集まり次第発車する方式で10分もしない内にバスは満員になった。

バスに乗りながら道路を見ていて分かった事だが、パレスチナ領内でも黄色のイスラエルナンバー車が何事もなく走っている。

パレスチナイスラエル人なのか、ユダヤ人入植者なのか区別が付かない。

しばらく幹線道路を進んで行くとカランディア検問所と言う場所がある。

ランディア検問所の付近には難民キャンプがあり、度々パレスチナ住民とイスラエル兵が衝突する場所になっている。

前日にもこの付近で射殺事件が起きたばかりだったのでバスでここを通過する際緊張した。

検問所を抜けると大きな壁が見えてくる。

         「分離壁だ。」

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 分離壁と呼ばれるその大きな壁はイスラエル側がパレスチナ人の自爆テロを防ぐと言う名目で2002年に作られた。建設後は自爆テロの件数が激減したものの、パレスチナ人の移動が制限される等生活に大きな支障が出ている。国境を境に作るのはまだしもパレスチナ領内に食い込んでいるのが許せない

 

分離壁を通り過ぎラマラヘ入るとパレスチナ国旗をかかげている建物が見え始める。

バスを降りて博物館方面へ向かっていると通りすがりの人たちに「パレスチナへようこそ!」と声をかけられる。

この時ばかりでなく、ラマラ滞在中は何度も声をかけられたので嬉しかった。

一人旅だとなおさらだ。

アラファト博物館に入場するためにはクロークに荷物を預けなければならない。

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クロークに荷物を預けて進んでいくと博物館とアラファトの墓が見えてくる。

先に博物館に入場する事にした。

入場料5シェケル(150円)を払い、英語ガイドも一部してくれる。

この時英語ガイドしてくれた女性が美人でドキドキした。

 途中で注意されるまで気がつかなかったが、館内は一部撮影禁止で、一部フラッシュなし撮影OKだったため写真が撮れた分だけ載せてみる。

 

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中東問題の原因となったイギリスの三枚舌外交。 パレスチナイスラエルを裏切り、中東を分割しようとしていた。

 

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     ユダヤ系大富豪ロスチャイルド卿へ送られた手紙。

 

 

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   ベルサイユ条約によってドイツは屈辱的 な扱いを受けた。

 

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パレスチナ解放機構PLO)を構成する組織。PFLPはテルアビブ空港乱射事件で有名になった日本赤軍と連携していた。

 

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 レバノン内戦でパレスチナ解放機構PLO)は進歩社会党やフランジーヤ家と連携していた。

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 レバノン内戦でイスラエルキリスト教徒の民兵組織と連携していた。

 

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パレスチナの詩人マフムード・ダルヴィーシュの詩 やり切れない思いが伝わってくる。

 

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   イスラエルの諜報機関に暗殺された黒い九月のメンバー達。

 

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        アラファト議長の使っていたメガネ。

 

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           何と書いてあるんだろう。

 f:id:kumand:20170212011356j:plain イスラエル軍侵攻の時アラファト議長の側近達が使っていた部屋らしい。

 

館内の見学を終え外に出てると4時近くになっていた。何時間博物館にいたか覚えていない。

アラファト議長の墓があり、見に行くと2人のパレスチナ兵がいたのでアラビア語で話しかける。

写真を撮っていいかと尋ねると、快く撮影に応じてくれた。

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    しばらく胸に手を当てたあと敷地内から出ることにした。

 

  バスステーションの方に向かいラマラの街並みを撮影してみる。

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           中心部は立派なビルが多い。

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バスでエルサレムに帰る途中、カランディア検問所でイスラエル兵がバスに乗り込むと乗客をチェックし始めた。 車内の何人かに質問した後、イスラエル兵が自分の所に寄ってきた。

イスラエル兵「パスポートとビザを持っているか?」

クマンド「パスポートしか持っていません。」

イスラエル兵「どこに行ってたんだ?」

クマンド「アラファトの墓です。」

イスラエル兵「日本人か、少し待ってろ。」

もう一人いたイスラエル兵がどこかに電話をし始め、ヘブライ語で何かを話している。

 

イスラエル兵が電話を渡してきて、「今から電話に出る相手と話せ」と言った。

電話に出ると日本人が出てきた。

 

日本人「もしもし、僕はカランディア検問所を警備している人達の友達なんだけど、名前教えてくれる?」

クマ「クマンドです。」

日本人「ビザがなかったなら、どこから入国したか教えてくれる?」

クマ「ベングリオン空港です。」

日本人「ならベングリオンでもらった入国カードを兵隊さんに渡してねー。」

 

指示通りに入国カードをイスラエル兵に渡しチェックが済むと降りていった。

 

このやりとりの間ほぼ全員の乗客が自分の事を見ていた。

イスラエル兵が降りていった後、隣の席に座っていたパレスチナ人の男の子に話しかけられた。

 

ハムザ「僕の名前はハムザ、君の名前は?一人でいるの?」

クマ「クマンドだよ、一人旅が好きだから、いつも一人でいるよ。」

クマンド「ハムザも一人なの?小学生?」

簡単な英語ならハムザは喋れるようだ。

ハムザ「小学生だよ、今はお母さんと一緒に来てる。」

 

ハムザは前の席に座っている女性にアラビア語で話しかると心配そうな顔で自分の方を見て挨拶をしてきたのでこちらもアラビア語で挨拶をし返す。

ハムザのお母さんは英語が話せないそうで、ハムザが通訳をしている。

 

クマ「ハムザはどこに住んでるの?」

ハムザ「エルサレムに住んでるよ、ラマラでお母さんと買い物してたんだ。」

この後もっと話したかったが、バスターミナル一つ前のバス停で降りて行った。

 

ホテルに戻るためダマスカス門のバスターミナルから新市街の方に歩く。

 

しばらく歩き続けるとキッパ(ユダヤ教徒の被る帽子)を被り、もみあげを伸ばしたユダヤ教正統派の格好をした男性から話しかけられる。

 

男性「イスラエルに来たのは初めてかい?」

クマ「はい。」

男性「どうして一人で旅行しているの?」

クマ「集団行動やツアーが嫌いだからです、高いお金払って観光地もまともに見られないとか意味がないでしょう。」

男性「旅行の日程を教えてよ。」

クマ「1日目から3日目はテルアビブ、4日目から6日まではエルサレム、7日目から9日目はハイファに滞在します。」

男性「今からどこいくの?」

クマ「エルサレムキャッスルホテルです。」

男性「そのホテルに友達と一緒に泊まったりしてない?」

クマ「いいえ。」

クマ「エルサレムキャッスルホテルの辺りって高級住宅地なんですか?」

男性「クネセト(国会議事堂)の近くだからねえ。」

男性「イスラエルの観光地でどこが一番良かった?」

クマ「ヤッフォが良かったですね。」

男性「君はキリスト教徒?」

クマ「仏教徒です。」

男性「どこから来たの?」

クマ「日本の福岡から。福岡はテルアビブと良く似た都市ですね。」

百道浜の写真とテルアビブのビーチの写真を見せると男性は驚いていた。

男性「本当に似てるねー。後、僕は日本の歌を歌えるんだ。」

男性が突然「大きな栗の木の下で」を歌い出したので、自分も歌って見ることにした。

 

クマ&男性「大きな栗の木の下で~あなたとわたし~たーのーしーく遊びましょう~大きな栗の木の下で~」

 

      突然エルサレム新市街に響く歌い声。

       あまりの大声に道行く人がこちらを見始める。

 

クマ「俺もイスラエルの歌を歌えますよ。」

クマンドが突然「ヘベヌシャロームアレイヘム」を歌い出したので、男性も後を追って歌い出す。

 

クマ&男性「ヘベヌシャーロ~ムアレイヘムヘベヌシャーロ~ムアレイヘムヘベヌシャーロームシャロームシャローアレイヘム!!

 

         エルサレム新市街に響く歌い声。

 

アジア系旅行者とユダヤ教正統派が一緒に歌い出すその様子はどうみても不審者としか見えなかっただろう。

 

歌い終えた後、男性は「良い一日を。」と言い去って行った。

 

ホテルに戻り就寝しようとする直前に何かに気がつく。

「2日目とさっき夕方にされた質問被ってないか?、しかもタイミング良く話しかけられて。」

 

 

 

         薄々感じてたが。

 

 

 

 

 

 

 「今までずっと行動を監視されてたんやないん?」

 

6日目のベストショット

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 岩のドームのミニチュアがかわいい。